Japanese
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特集 運動負荷と心電図
運動負荷による不整脈診断
Exercise Stress Testing and Cardiac Arrhythmia
川久保 清
1
,
村山 正博
1
Kiyoshi Kawakubo
1
,
Masahiro Murayama
1
1東京大学第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Univ. of Tokyo
pp.1175-1183
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203875
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運動負荷試験は,虚血性心疾患の診断,予後,治療効果の判定に広く用いられつつあり,非侵襲的検査の1つとして欠くべかざるものとなっているが,不整脈の診断,治療方針の決定,治療効果の判定に本法を用いる事は一般に比較的少ない。本法は,不整脈の誘発法として有用であり,不整脈診断にもっと用いられてよい方法ではないかと思われる。運動負荷では,伝導障害を含めて,あらゆる種類の不整脈が誘発されるといわれているが1),多くの関心は,虚血性心疾患の突然死に密な関係にある心室性期外収縮(以下VPC)に向いている。ここでは,1980年1月より当科でトレッドミルによる亜最大運動負荷テストを施行した連続248例(虚血性心疾患90,その他の心疾患45,非心疾患66,不整脈47)の結果から伝導障害を含めた不整脈について検討を加え,不整脈診断の方法として本法を用いる事の意義について述べたい。
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