今月の主題 不整脈診療プラクティス
診断についてのセミナー
不整脈の検査法—負荷試験と不整脈診断
村山 正博
1
1聖マリアンナ医科大学・第2内科
pp.50-52
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900662
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ポイント
1)患者の訴えが不整脈によることを診断するために負荷試験を行う場合,それが再現できる負荷法を工夫する.
2)器質的心疾患がなく,症状の乏しい不整脈は治療の対象とならない.
3)機能的(自律神経緊張),または器質的要因のいずれを背景にして起こるか確認するために,運動および自律神経遮断剤負荷が有用である.
4)虚血,心不全など一過性病態の変化による不整脈であれば,原病態の治療を優先する.
5)器質的心疾患(虚血性心疾患,肥大型心筋症,拡張型心筋症など)を背景とした心室期外収縮,心室頻拍などはとくに予後を決定するので,原疾患の治療とともに強力な不整脈対策が必要である.
6)徐脈性不整脈における運動に対する心拍数,房室伝導の反応から,その原因と治療方針決定が可能である.
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