新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
不整脈診断の進め方 考慮すべきポイント Holter心電図と運動負荷試験の活用法を知る
高瀬 凡平
1
1防衛医科大学校附属病院 集中治療部
キーワード:
運動負荷試験
,
長時間心電図
,
不整脈
,
重症度指標
,
突然死-心臓
Keyword:
Arrhythmias, Cardiac
,
Exercise Test
,
Severity of Illness Index
,
Electrocardiography, Ambulatory
,
Death, Sudden, Cardiac
pp.476-481
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289954
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Holter心電図検査は、心室性期外収縮(PVC)症例に頻用される検査である。しかし、心室性期外収縮頻度が直接、症例の予後判定に直結することはそれほど多くない。器質的心疾患の有無が、予後に関係することが多い。Brugada症候群や冠動脈疾患症例では、不整脈の所見のみでなく、心臓自律神経活動の状態を反映する心拍変動指標の所見や、無症候性心筋虚血発作を含む虚血性ST-T変化などのST部分の変化にも注目すると、臨床的に有用である。運動負荷試験では、予後決定因子である心電図所見や運動耐容能のほか、運動誘発性心室性頻拍に注意する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008