呼と循ゼミナール
呼吸の中枢生理における諸問題をめぐる最近の研究動向(5)
福原 武彦
1
1東京慈恵会医科大学薬理学
pp.1346-1347
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203484
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1)非動化,無麻酔下で最適化された換気条件における呼吸性ニューロンの分布
呼気ガス,PO2, PCO2動脈血PO2の連続的測定を行ないつつ換気条件を最適化して可及的に生理的状態に近い実験条件下において,微小電極法による呼吸性ニューロンの橋,延髄網様体の系統的探索をおこなった我々の実験成績をまとめると次の通りである。
①呼吸性ニューロンは橋,延髄網様体の全域に散在分布し,②吸息性,呼息性および「その他」の型の3者は混在していて,集合する部位は見出されない。③他の領域に比べて延髄外側網様体に多数の呼吸性ニューロンが局在している。④吸息性,呼息性ニューロンの大多数は延髄外側部に局在し,「その他」の型は橋および延髄内側部に多い。
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