今月の主題 呼吸不全とその管理
呼吸不全の治療
呼吸不全治療のプロトコール
諏訪 邦夫
1
1東京大学医学部・麻酔科
pp.599-601
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220884
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「呼吸不全治療」の基本的考え方—「治療」から開始する
呼吸不全治療の基本的な考え方には,通常の内科や外科の医療の場合とは大きく異なる点がひとつある.
通常の医療においては,患者をみたらまず検索する.すなわち既往症と現症を聴取し,次に理学的所見と検査を施行し,さらに診断をすすめ鑑別診断を行い,それからはじめて治療にかかるのがルーチンである.本号の特集も「診断」の項目が「治療」の項目よりも先行しているのは,この考え方に沿ったものであろう.
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