今月の主題 周術期の検査
話題
MODS―多臓器不全の新しい考え方
若林 剛
1
,
北島 政樹
1
Go WAKABAYASHI
1
,
Masaki KITAJIMA
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
systemic inflammatory response syndrome
,
敗血症性ショック
,
重症患者
Keyword:
systemic inflammatory response syndrome
,
敗血症性ショック
,
重症患者
pp.349-352
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901911
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ICUでの重症患者の集中治療が一般的になるにつれ,多臓器不全の発症率とそれにより死亡する患者数は増加している.これまでにmultiple organ fail-ureやsequential organ failureなどと呼ばれてきた病態に,新しい考え方と名称が提唱された.これには,敗血症性ショックの病態研究が著しく進歩したことによるところが大きい.multiple organ dysfunc-tion syndrome (MODS)と定義された病態のさらなる解明と,救命率の向上が期待される.〔臨床検査38: 349-352, 1994〕
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