綜説
unstable angina
春見 建一
1
,
出雲 和秀
1
Kenichi Harumi
1
,
Kazuhide Izumo
1
1昭和大学藤が丘病院循環器内科
1Dept. of Int. Med., Showa Univ. School of Med.
pp.593-604
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203376
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unstable anginaの名称の歴史
1971年3月Copenhagenで,"心筋梗塞と急死"に関するSymposiumが行われ,急死で先行する症状を研究することにより,急死を予防するにとが可能かどうかが検討された1)。それによると最近急性心筋梗塞でCCUに入院した患者の65%は前駆症状があり,最も共通した症状は胸痛であり,痛みは,反復性,進行性で,1回のみの発作は14%に過ぎなかった。前駆症状と急性発作の間の期間は17時間から2カ月で,その83%は7日またはそれ以上であった。このようなretrospectiveな研究は有用であっても,この前駆症状の危険予知に対する価値は不明である。これまでにprospectiveにこのような問題を検討した報告はないとし,Vakils,Levy Nichol,Wood等の報告をあげ,"retrospective"であるが前駆症状としての狭心症のchanging Patternの重要性を指摘している。
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