綜説
O2 store
川城 丈夫
1
,
金澤 実
1
Takeo Kawashiro
1
,
Minoru Kanazawa
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Dept. of Med., Keio Univ.
pp.232-244
発行日 1979年3月15日
Published Date 1979/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203327
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生体における呼吸は,種々なる外乱によって惹起される生体内環境(たとえば,ガス分圧,水素イオン濃度など)の変動を比較的小さい変動幅の中に維持する機能を有するfeedback control systemの一つと考えることができる(Gordin, et al, 1954/55;Cherniack et al, 1970;横山,1974)が,gas storeは生体が恒常性を維持するために機能するこの制御機構の一環を占めるものであるといえる。生体が恒常性を維持するためにきわめて重要であるgas storeの中でも,とくにO2 storeは生命の維持に直結するものである。
このO2 storeの存在形式およびその大きさ,種々の条件下におけるO2 storeの変化,その動態などについて比較生理学的考察も含めて述べてみたい。
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