巻頭言
病歴情報処理システムの必要性
森 忠三
1
1島根医科大学小児科
pp.231
発行日 1979年3月15日
Published Date 1979/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203326
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日本の新しい国立医科大学では,文部省の予算によって,主として医事会計窓口業務の電算化と,中央病歴室のカルテ棚・カルテボックスの電算機による管理が行われている。患者のID番号の統一化は,新しい大学では比較的行い易いことと関連して,上記のシステムの電算化は円滑に進行し,成果を上げている。
一方,中央検査室における自動分析器の導入により血液検査・生化学検査では,多項目にわたって日々データーが発生してくる。これらの自動分析器と電算機との結合も試みられていて,所定の用紙への印字が行われている。これらの多量に発生するデーターの帳票をカルテに添付する場合に,人手が必要である点に問題がある。もしも,マイクロ化を指向すると,各帳票の値が見易いように,少しずつずらして鎧帳りをすることも必要となり,これにもかなりの人手が入用となる。
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