medical topics 医学の話題
NorepinephrineのStore,他
Q
pp.80-81
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912003
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Norepinephrine(Nor)とepinephrine(Epi)は,いわゆる交感神経系末梢の伝達物質として重要な生理学的薬理学的意義をもつと考えられている。このような神経線維はadrenaline作動性であるといわれ,その末端から主としてNorから成る伝達物質を遊離して,神経の興奮を効果器に伝えると理解されている。生体外から,NorやEpiを投与しても,効果器に作用して,交感神経興奮様の作用をみる。これをsympathomimeticというが,パントマイム(pantomime)と同じく,真似する(mimos)ということである。Tyramine(Tyr)やephedrineも,同じような“mimetic”作用を示すが,これはNor等とは一応別種の作用とみなされるようになった。
生体組織にはNorやEpi等化学的にcatechol-amine(CA)と呼ばれるものを貯わえている,“store”がある。その詳細な点は不明であるが,store自身がCAを合成するか,血流中からCAをとり込むかして,つねにstoreを充していると思われる。Tranquillizerあるいは降圧剤として知られるreserpineは,その一つの作用として,組織のCA含量を減少せしめる。
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