Japanese
English
講座
impedance曲線の解析
The Analysis of Impedance Curve
冨田 友幸
1
Tomoyuki Tomita
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.119-126
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202233
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
DuBois1)らが呼吸機能検査にoscillation法を開発して十余年を経,測定装置も改良され10),また広く市販されており8),臨床的検査に,疫学的検査にまたは呼吸生理学的研究に,この方法が広く活用されつつある。
oscillation法が最近注目され活用されている最大の理由は,oscillation法が他の換気機能検査と根本的に異なる点,すなわち周波数変化を自由におこなって測定できるということである。周波数の因子を加えた生体からの新らしい情報,これがoscillation法により求められるimpedance曲線である。impedance曲線は生理的または病的な種々な因子の影響によって複雑な変化をする7)10)。したがって,その構成を検討しimpedance曲線を解析することは,臨床的または生理学的に重要な意義を持つ。この解析によってとくに換気力学的特性の不均等分布の検討が可能であることは興味深い2)〜4)9)〜11)。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.