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講座
心筋梗塞後の心室瘤
Ventricular aneurysm following myocardial infarction
堀江 俊伸
1
,
関口 守衛
1
,
登坂 正子
1
,
広沢 弘七郎
1
Toshinobu Horie
1
,
Morie Sekiguchi
1
,
Masako Tosaka
1
,
Koshichiro Hirosawa
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
1The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.1167-1175
発行日 1978年12月15日
Published Date 1978/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203284
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心筋梗塞後の心室瘤は梗塞後におこる合併症のうちで最も頻度が高い。本症は梗塞後の急性期におこる心臓破裂1)や心室中隔穿孔2)と異なり,慢性期ことに退院後の経過観察中に発見されることが多い。近年外科治療の進歩により心室瘤の切除は安全に行なわれるようになった。従って慢性期の梗塞例については十分な検査と確実な診断が必要となる。
本稿では心筋梗塞後の心室瘤はどのような臨床所見,検査所見ならびに病理所見を示すかについて,自験例を中心にこれまでの報告と比較検討し解説してみたい。
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