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講座
心筋梗塞後の仮性心室瘤
Pseudoaneurysm of the left ventricle following myocardial infarction
堀江 俊伸
1
,
関口 守衛
1
,
中村 憲司
1
,
中江 世明
1
,
酒井 章
1
,
遠藤 真弘
1
,
広沢 弘七郎
1
Toshinobu Horie
1
,
Morie Sekiguchi
1
,
Kenji Nakamura
1
,
Seimei Nakae
1
,
Akira Sakai
1
,
Masahiro Endo
1
,
Koshichiro Hirosawa
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
1The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.127-135
発行日 1978年2月15日
Published Date 1978/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203155
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心筋梗塞後の仮性心室瘤は非常にまれな合併症であり,著者らの調査しえた範囲では,これまでに38例の報告をみるにすぎない(表1)1〜25)。ことに本邦では当心研からの報告のみにすぎない24,25)。そのうち術前に確定診断しえたものは8例のみであり,手術や剖検前に診断することは困難であると考えられている。しかし仮性心室瘤は真性心室瘤と違ってかなり高頻度に二次破裂を起すことから9〜11,20),早期診断し手術を行なう必要がある。著者らは術前に仮性心室瘤と診断し,手術しえた1例と剖検により確認した2例,計3例の仮性心室瘤を経験したのでこれまでの報告と併せて比較検討してみたい。
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