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講座
急性心筋梗塞と冠状動脈血栓の関係
Relationship between acute myocardial infarction and coronary thrombus
堀江 俊伸
1
,
関口 守衛
1
,
広沢 弘七郎
1
Toshinobu Horie
1
,
Morie Sekiguchi
1
,
Koshichiro Hirosawa
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
1Heart Institute Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.681-689
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203083
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急性心筋梗塞は重篤な疾患であり,近年わが国においても,その発症ならびに死亡率は年々増加の傾向にある。従ってその発症機序を明確にすることは,予防および治療のために重要である。これまでに,心筋梗塞と冠状動脈血栓の関係について剖検例を検討し,多くの研究が報告されている。しかし最近の報告をみても,その結果にはかなりの相違があり(表1),必ずしも心筋梗塞の発症原因が明確にされてはいない。そこで東京女子医大第二病理学教室(梶田昭教授)において剖検したわれわれの検索例1,2)と対比しながら,文献的考察を行い,心筋梗塞と冠状動脈血栓との関係について,さらには冠状動脈血栓の発生機序について問題点を解説してみたい。
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