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講座
抗不整脈剤の血中濃度
Plasma Concentrations of antiarrhythmic Drugs
笠貫 宏
1
,
広沢 弘七郎
1
Hiroshi Kasanuki
1
,
Koshichiro Hirosawa
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
1Tokyo Women's Medical College, Heart Institute of Japan
pp.383-391
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203044
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近年臨床薬理学の発展は著しいが1〜6),臨床医の臨床薬理学に対する関心と知識はまだ充分とはいえない。不整脈の治療においても,投与量,投与間隔および投与時間(いわゆる投与計画)等について,薬力学的なアプローチは充分になされていないと言っても過言ではない。しかし不整脈の臨床的意義および抗不整脈剤の薬力学を考えると,血中濃度についての知識は不可欠であるとさえ考えられる。本稿では抗不整脈剤の投与計画における血中濃度の重要性および問題点を述べ,各抗不整脈剤の血中濃度についての説明を加え,臨床医にとって薬力学的原理と手法の理解が急務であることを強調する。なお本稿ではジギタリスおよび徐脈に対する薬剤は除外した。
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