Japanese
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特集 冠動脈造影
冠動脈造影像と心電図の対比
Correlation with coronary arteriography and electrocardiogram
宮田 捷信
1
,
細田 瑳一
1
Katsunobu Miyata
1
,
Saichi Hosoda
1
1自治医科大学循環器内科
1Dept. of Int. Med. Jichi Medical School
pp.309-317
発行日 1977年4月15日
Published Date 1977/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203034
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冠不全は心筋の需要に応ずる冠動脈の血流量が不足している状態で,その原因の大部分は冠動脈のアテローム変性に基づく内腔狭窄である。冠動脈造影法は臨床的に冠動脈の形態的な変化の詳細を明らかにできる唯一の方法で,冠動脈病変を知ることは冠不全の診断の裏付けの一つとして重要である。しかし冠動脈造影所見が冠不全のすべてを直接表現するわけではないが,種々の病態下の心電図と造影所見を対比検討し相関関係を明かにすることが臨床上有意味である。
本稿では主に虚血性疾患の各病態別に心電図所見を冠動脈造影所見と対比し,また房室ブロック、脚ブロック等の不整脈と冠動脈造影所見についても述べる。
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