巻頭言
形態と機能—肺胞上皮細胞に関連して
岡田 慶夫
1
1滋賀医科大学第2外科
pp.1015
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202983
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肺胞上皮細胞は,はなはだ特異な上皮細胞であり,光学顕微鏡による観察がきわめて困難である為に,その形態は電子顕微鏡の出現によって初めて明らかにされたといってよい。
1952年,F.N. Low教授は肺胞壁が1層の細胞質性被覆組織で覆われていることを初めて明らかにした。その後間もなく多くの研究者によって,肺胞の被覆細胞には扁平型のものと立方型のものとの2種類がみられることが相次いで報告された。
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