皮膚病変と内科疾患
体部異形または非相称と内的異常(その1)
三浦 修
1
1杏林大皮膚科
pp.1298-1299
発行日 1976年9月10日
Published Date 1976/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206752
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体部の異形または非相称は,皮膚に限っていえば,皮膚を構成する全組織またはその一部の肥大(あるいは肥厚)または萎縮による場合と,他部組織や異物の迷入,転移などによってひき起こされる.もちろん先天性と後天性に分けられ,前者では遺伝性と非遺伝性が,後者には手術をも含めた外傷,すなわち人為的原因に基づくものとその他の疾患によるものに分かたれる.いずれにしても,異形や非相称形成には皮膚以外の組織が同時に関与している場合が多い.肥厚,萎縮,腫瘤などによる異形や非相称についてはすでにそれぞれの項に記した故,ここでは上記以外の,内部組織の異常を主とする体部の異形,したがって皮膚変化を従とする場合を主にとりあげ,体部に分けて記したい.
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