Japanese
English
報告
在宅高齢者における転倒に関する内的要因の同時検討
Simultaneous examination of the internal factors about falls in the community dwelling elderly people
宮原 拓也
1
,
山口 賢一郎
1
,
坂上 昇
2
,
加藤 宗規
2
,
野北 好春
2
,
勝木 員子
2
,
磯崎 弘司
2
Takuya Miyahara
1
1上尾中央総合病院リハビリテーション技術科
2了徳寺大学健康科学部理学療法学科
キーワード:
転倒
,
内的要因
,
同時検討
,
在宅高齢者
Keyword:
転倒
,
内的要因
,
同時検討
,
在宅高齢者
pp.407-413
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101951
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要旨:転倒における内的3要因(運動要因・感覚要因・高次要因)を同時に検討することを目的に運動機能評価とアンケートを実施した.対象は運動機能測定参加者260名(65歳以上)で,項目は握力,長座位前屈,functional reach,timed up and go test,両足反応時間,骨密度,開眼・閉眼片脚立位,膝伸展筋力,3分間歩行試験を実施した.アンケートでは,転倒有無,頻度,場所とmodified falls efficacy scale(以下,MFES)を実施した.転倒群と非転倒群に分けて2群比較を実施し,p<0.01であった6項目(運動機能測定から開眼片脚立位と3分間歩行,MFESの4項目)を独立変数,転倒有無を従属変数としてロジスティック回帰分析を実施した.その結果,抽出された変数はMFESの「階段」であった.2群比較でp<0.05を示した項目からは内的3要因すべての影響が示唆されたが,ロジスティック回帰では高次要因の一部(MFES)がより影響している可能性が示唆された.しかし,課題設定などの限界から断定には至らなかった.
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