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特集 心臓・大血管の超音波診断
心エコー図からみた心機能—ベットサイド情報,ことに聴診所見との関連について
Cardiac function demonstrated by echocardiography, with special reference to the auscultatory findings of the heart
坂本 二哉
1
Tsuguya Sakamoto
1
1東京大学医学部第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Univ. of Tokyo, Faculty of Med.
pp.909-916
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202822
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近年における心エコー図法(echocardiography)の歩みには瞠目すべきものがあり,本年,日本循環器学会での招待講演におけるDr. G. E. Burchの言を借りれば,それはまさに往年における心電図学の導入にも匹敵するものである。実際昨今では心エコー図法に関する論文の掲載されない心臓病学誌を見出すことは困難であり,今後もこの傾向は当分続くことであろう。その発展の過程においては,当初全く不可能視されていた動態の観察(たとえば肺動脈弁動態)なども,今や日常検査の対象となり,問題の多かった先天性心疾患にも多くの報告が積み重ねられるようになった。
このうち筆者に与えられた課題は,エコー法の導入によって,これと他の情報との相関を解明し,それにもとづいて新しい分析法がどのように開発され,何が明らかとなって来たか,これからの展望は如何,という内容のものである。
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