巻頭言
心疾患と先天異常について
早川 国男
1
1宮崎医科大学小児科
pp.663
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203079
- 有料閲覧
- 文献概要
小児の循環器疾患のほとんどは先天性心疾患であるにもかかわらず,一般臨床医の関心は薄く,もっぱら治療可能であるリウマチ心炎に目が向けられていた。しかし,現今ではリウマチ熱も少なくなり,したがって,リウマチ心炎もほとんどといってよいほど遭遇する機会がなくなってきた。
一方,先天性心疾患(以下CHD)に関しては,検査法,および外科的治療法のめざましい発達に伴ってその関心が高まり,学童心検が毎年各学校において行われ,心疾患児の適切な管理指導が叫ばれている現状である。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.