Japanese
English
講座
Preload, Afterloadと心機能
Cardiac function in relation to preload and afterload
中村 芳郎
1
,
堀川 宗之
1
,
青崎 登
1
,
高橋 正人
2
Yoshiro Nakamura
1
,
Muneyuki Horikawa
1
,
Noboru Aosaki
1
,
Masando Takahashi
2
1慶応義塾大学医学部内科
2野村証券健康管理センター
1Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
2Nomura Medical Center
pp.691-697
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202798
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心室機能の指標をいかに求めるか,特に臨床家がしばしば困惑しているこの問題1)の重要性は,1973年に改訂されたNew York Heart AssociationのNomenclature and criteria for diagnosis of the heart and great vessels2)の中にも見られる。すなわち,生理学的診断としてのcongestive heart failureの診断名が消失している。例えば,僧帽弁狭窄症による肺静脈性高血圧からおこった肺うっ血症状には左心不全の名は与えない。左室のポンプ作用の障害に対しても,心室筋の機能障害による心室不全と,弁膜の機能障害による心室不全を区別して考えることが求められている。心筋の収縮性を云々することは,日常臨床で必要なことになっているのである。
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