綜説
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平川 千里
1
,
後藤 雅博
1
,
鈴木 孝彦
1
Senri Hirakawa
1
,
Masahiro Goto
1
,
Takahiko Suzuki
1
1岐阜大学医学部第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Gifu Univ.
pp.1279-1285
発行日 1983年12月15日
Published Date 1983/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204352
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はじめに
前負荷(preload)とは,まるごとの生体心に適応された場合には右心または左心の心室拡張終期容積(EDV),心室拡張終期圧(EDP)1,2),または平均心房圧(右房圧RAP,または左房圧LAP),時には左室拡張終期における左室赤道面における壁ストレス3)を意味する。本稿で前負荷についての一般的概念や比較的新しい知見とその限界等を概述するに当って,Guyton4)により1955年5)以来,主張されて来た静脈還流曲線(venous return curve)の概念から出発して,前負荷に影響を与える因子を列挙することからスタートしたい。
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