Japanese
English
綜説
膀胱から発する自律神経反射
Autonomic reflexes evoked from the urinary bladder
宍戸 仙太郎
1
,
今林 健一
1
Sentaro Shishito
1
,
Kenichi Imabayashi
1
1東北大学医学部泌尿器科学
1Dept. of Urology, Tohoku Univ. School of Med.
pp.683-689
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202797
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膀胱に関する解剖生理学的な観察は古くはLeonardoda Vinci (1452〜1519)の頃から始まるが,近代医学的な業績はSherrington1)の報告が最初である。その後Elliott2), Barrington3)−8), Learmonth9)10), Denny-Brown & Robertson11), Langworthy12)−14),らにより多くの研究が発表され,これらは現在でも膀胱生理に関する研究の原典になっている。しかし最近各種の神経障害に伴う排尿障害に関する研究が発展するにつれて,従来の基本的な概念は一部補足または修正されるようになって来た。
そこで今回膀胱から発する各種の自律神経反射を論ずるには,まず現時点における尿路支配神経の形態と機能に関する研究成果を述べ,それをもとに(1)排尿に関与する自律神経反射,および(2)その他の膀胱から発する自律神経反射,の2点について概説することにする。
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