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講座
閉塞性凝血性大動脈症(高安病とその類似疾患)の病歴
The History of Occlusive Thromboaortopathy (Takayasu's and Allied Diseases)
石川 嘉市郎
1
Kaichiro Ishikawa
1
1京都大学医学部第3内科
13rd Division of Int. Med., Faculty of Med., Kyoto Univ.
pp.699-707
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202800
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ある一人の患者を診療する時に,その患者のもっている疾患のそれまでの経過が病歴である。したがってその病歴は一方においてはより過去的でありretrospectiveである特徴をもっているけれども,しかし他方においては同じ疾患のもう一人の患者のより未来的でありpros-pectiveである予後を内臓している。病歴学があるとすれば,それは診断および治療に役立つためのものであるとともに疾患の原因を追究する分野にもなろう。
次に"閉塞性凝血性大動脈症"(高安病とその類似疾患)の病名を簡単に概説し,ついで本症の病歴について主として最近18年間(1957〜74)における京大第3内科入院本症患者51症例(女47,男4例)を対象としてその要点を述べる。
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