特集 血液測定
マイクロスフェアー法の応用
理論と評価
飯尾 正宏
1
1東京都養育院付属病院核医学放射線部
pp.583-588
発行日 1974年8月15日
Published Date 1974/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202653
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局所循環の測定にラジオアイソトープを用いる試みは,1958年のSapirstein1)らによる42K, 86Rbの応用にはじまる。これらの標識の全身分布の終了とともに動物を殺し,目的とする臓器または臓器部分の放射能を測定してその百分比と心送血量より局所循環の測定を行ったもので,Sapirsteinの原理とよばれている。
理論的にも,実際上にもSapirstein法のもつ欠点を補うものとして最近では標識粒子法に局所循環の研究は受けつがれるようになり,particle distribution methodとよばれるようになった。このセミナーは本法の,研究,臨床面での応用の本邦における現状の総括である。
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