特集 血液測定
マイクロスフェアー法の応用
マイクロスフェアー法の臓器循環への応用(Ⅰ)
遠藤 真弘
1
,
杉下 靖郎
2
,
野瀬 善明
3
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所
2東京大学第2内科
3九州大学循環器内科
pp.589-593
発行日 1974年8月15日
Published Date 1974/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202654
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1.131I-MAAあるいは99mTc-MAAによる coronary perfusion scanning
1966年,Quinnは,犬の冠動脈へ臨床的に肺シンチグラムなどに広く用いられてきた131I-MAAを注入し,心筋シンチグラムを行なった。この方法はacetyl-cholinで心停止をおこさせて,冠動脈に注入する方法であるが,10〜50μのMAA粒子により1時的にせよ冠毛細管にmicroembolizationを生じることと,acetyl-cholinにより心停止を行なわさせる為に,臨床応用には至らず,実験に終った。
1969年,遠藤らは,動物実験でその安全性を確認した後,acetyl-cholin等を用いず,選択的冠動脈造影用カテーテルにより,直接,冠動脈に注入する方法を行ない,安全化を高め臨床応用した。
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