Japanese
English
綜説
Vasoactive substanceと肺
Vasoactive Substance and the Lung
北村 諭
1
Satoshi Kitamura
1
1東京大学医学部第3内科
13rd Dept. of Int. Med., Faculty of Med., Univ. of Tokyo
pp.688-700
発行日 1973年8月15日
Published Date 1973/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202518
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従来,肺はガス交換をおこなう臓器とみなされ,さまざまな観点から検討が加えられてきたが,1950年代の中頃からRadford, Clementsらにより,呼吸生理学の分野に肺の表面張力の問題が導入され,肺の表面活性物質をめぐって,肺の脂質代謝が一躍脚光を浴びるようになった。さらに近年,この観点からさまざまな肺の病態像が解明されつつある1)。
近年,肺はさらにvasoactive substanceの代謝に密接に関与している事が判り,肺はガス交換をおこなう臓器であると同時にmetabolic organであるとする見方さえ現われるようになった。最近こうした肺をめぐるvasoactive substanceの代謝に関した優れた総説2)3)が散見されるようになった。
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