Japanese
English
Bedside Teaching
Holt-Oram症候群
Holt-Oram Syndrome
古田 昭一
1
Shoichi Furuta
1
1三井記念病院循環器センター外科
1Department of Cardiovascular Surgery, Mitsui Memorial Hospital
pp.703-707
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202406
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1960年,HoltとOram1)は,先天性心疾患と骨骼の奇形の二つの因子の組合せを有する4世代にわたる一家系について報告し,その組合せの前者は,種々な型の不整脈を伴う心房中隔欠損症であり,後者は主として,手の骨骼の奇形で,類似した型で出現すると述べ,この組合せは,優性遺伝の形式をとることを指摘した。
1961年,McKusick2)も同じ組合せの奇形を持つ,1927年生れの母(M.R.), 1947生れの娘(R.L.)を報告し,Holt-Oram症候群または,atrio-digital dysplasiaと呼ぶことを提唱した。後に,1966年に生れたR.L.の息子に,両側の上肢の奇形(手指が3指,痕跡的な上腕骨,撓骨,尺骨の癒合)と心室中隔欠損を認めた。
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