ジュニアコース
Wedensky Effect
五十嵐 正男
1
Masao Igarashi
1
1聖路加国際病院内科
1Internal Medicine, St. Luke's International Hospital
pp.693-702
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202405
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1886年にWedenskyがカエルの神経・筋標本に強い電気刺激を加えると,その後のわずかの間,それまで閾値下の強さであった刺激でも有効刺激となる現象をみつけ,これを報告した1)。これがいわゆる"Wedensky効果"といわれるものであるが,彼は特に心臓にその現象がおきることを示唆したわけではなかった。
ところが1960年代に入ってからヒトの心臓でもこの現象がみられるとCastellanosらによって11)示唆されて以来,多くの不整脈の発生メカニズムにこの現象が関係していると考えられるようになり,電気生理学者や不整脈専門家の興味をひく様になってきた12)〜16)。
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