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Kindling Effect
佐藤 光源
1
Mitumoto SATO
1
1岡山大学神経精神科
1Department of Neuropsychiatry, University of Okayama, School of Medicine
キーワード:
Kindling
,
Experimental epilepsy
,
Limbic seizure
,
Cortical seizure
,
Treatment
Keyword:
Kindling
,
Experimental epilepsy
,
Limbic seizure
,
Cortical seizure
,
Treatment
pp.429-432
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436201148
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Ⅰ.燃えあがり現象と転移現象
一定の脳部位をある刺激強度と刺激間隔で繰返し電気刺激していると,はじめは行動と脳波上ごくわずかなてんかん様反応にすぎなかったものが,次第に反応の増強をきたし,やがて全身けいれんに発展する.これが"燃えあがり現象"3)である(Fig.1).いったんこの現象が形成されると,反復刺激を中止した後にも,1)それまでに形成された発作性放電(Fig.2)が少なくとも1年間持続すること,2)自発全身けいれんが起こりうること,3)その発作型が"燃えあがり現象"で形成された二次性全汎化けいれんと同じか,その鏡像であることが知られている10).
更にあらかじめある脳部位でこの現象を形成しておくと,そうでない場合に比べ他の脳部位における"燃えあがり現象"の形成が有意に促進され,容易に全身けいれんに発展する.これが"転移現象"である3).この現象も永続性であり,反復刺激を加えた一次焦点部位を別除してもなお存在する.このため"転移現象"は,一次焦点部位の反復刺激中に生じた広汎な,二次脳部位への経シナプス性変化によるものと考えられている.
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