ジュニアコース
Venous Admixture-like Effect
鈴木 国功
1
Kuninori Suzuki
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Medicine, School of Mediclne, Keio University
pp.969-974
発行日 1972年11月15日
Published Date 1972/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202434
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O2を摂取し,CO2を排出する肺の機能が正常に働くためには換気およびその分布,拡散,肺血流およびその分布,換気血流分布などが正常に働かなければならない。肺胞における換気が均等に分布され,それに対して肺毛細管血流が同様に均等な分布をしあなければならないし,第2に肺胞気が肺毛細管内の赤血球にいたるまでのいわゆる拡散の過程に異常があってはならない。第3は混合静脈血が肺胞気に接触することなく,あるいは接触してもガス交換が不十分なまま動脈血に還流する静脈混合である。この場合解剖学的な短絡路の場合も有りえるし,機能的な障害により混合静脈血が動脈血に流入し動脈血O2レベルを低下せしめる場合も有りうるわけで,後者が本稿の問題点である。
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