海外文献
Do Anti-convulsants Have a Teratogenic Effect?
星 昭輝
1
1慶大精神神経医学
pp.833
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202355
- 有料閲覧
- 文献概要
妊婦に対する各種薬剤の投与は,胎児に対する影響などを考慮して,慎重にすることが望ましいと一般に考えられている。しかし,てんかん患者に対する抗てんかん剤の投与については,未だ薬物療法に代るべきものがなく,発作が胎児に与える影響などにより,患者の妊娠期間中にも持続的投与が必要であるとされている。
この論文で,著者らは,まず,抗てんかん剤の催奇形性に関するこれまでの研究における問題点(奇形の定義,対照群のとり方)などを指摘している。ついで,これらの文献を綜説的に紹介して,Janz and Fucks(1964)をはじめとする従来の研究の多くが抗てんかん剤の催奇形性について否定的であったのに対して,最近はその可能性に関する知見が多くなっていることを示している。
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.