Japanese
English
特集 呼吸機能の不均等分布
形態学的肺病変の不均等分布について
Morphological Unevenness of Pulmonary Lesions
山中 晃
1,2
Akira Yamanaka
1,2
1聖ルカ国際病院病理
2順天堂大学医学部病理
1St. Luke's International Hospital
2Department of Pathology, Juntendo University School of Medicine
pp.629-633
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202289
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はじめに
呼吸機能の不均等分布の特集にあたり肺病変の不均等分布というテーマを与えられたが,肺機能の上からこれを論ずることは筆者の現在の力の到底及ぶところではない。
近年呼吸生理学の著しい進歩と共に肺機能検査法も急速に開発され,機能と構造の結びつきという命題が大きく取り上げられ,形態学的裏づけが要求されている。今日の病理形態学は機能を無視しては成り立たない段階にきており,機能検査のデータを考慮することにより,そこにある病変の捕え方は大きく変ったことは事実である。しかし現実には両者の間にまだ大きなギャップがあり,生理学的理論と形態との合致には到っていない。
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