Japanese
English
講座
カルバミノ反応
Carbamino Reactions
本田 良行
1
Yoshiyuki Honda
1
1金沢大学医学部第1生理学教室
11st Department of Physiology, School of Medicine, Kanazawa University
pp.955-964
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202086
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
CO2の運搬は血液の重要な働きの一つとされている。この中で,カルバミノ反応により生ずる結合CO2の量は,Hbの還元および酸素化に伴って増減し,動的なCO2の運搬に関係が深い。従来HbのCO2結合能に関しては,CO2 freeの状態において量的に取扱われてきた。しかし,最近Rossi-BernardiとRoughton1)がより生理的な一定のPCO2レベルの下において,car—bamino-bound CO2の研究を行ない,重要な問題を提起した。以下にこのことを含めて解説を試みたい。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.