Japanese
English
特集 運動のLimiting factorをめぐって
運動中の中枢性呼吸・循環調節
Cardiorespiratory regulation during exercise
宮村 実晴
1
,
本田 良行
2
Miharu Miyamura
1
,
Yoshiyuki Honda
2
1名古屋大学総合保健体育科学センター
2千葉大学医学部第二生理
1Research Center of Health, Physical Fitness and Sports, Nagoya University
2Department of Physiology, School of Medicine, Chiba University
pp.3-11
発行日 1988年1月15日
Published Date 1988/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205174
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はじめに
からだの器官や組織が各々固有の機能を発揮するには絶えず栄養素を取り入れ,それを分解してエネルギーを生成しなければならない。運動を行った場合にはエネルギー消費量は増大し,特に激しい運動では安静の15〜20倍のエネルギーを消費するため,活動する組織細胞が必要とするだけ酸素や栄養素を遅滞なく送り,また筋の代謝の結果生じた炭酸ガスや代謝産物を処理しなければならない。これら栄養素やガスの運搬は,呼吸循環機能の最も重要な使命である。ここでは呼吸循環機能と運動の限界についてふれてみたいと思う。
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