Japanese
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ジュニアコース データのバラツキ(1)
スパイロのデータ処理(その1)
Assessment of Spirogram (1)
三藤 信
1
Makoto Mitsufuji
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.213-219
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202003
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はじめに
最も基本的な臨床肺機能検査法として広く用いられているスパイログラフィーでも測定値のバラツキは避けられない。このバラツキがどの程度あるかを把握しておくことは診断上ぜひ必要なことであるにもかかわらず,これまで十分にこの問題が検討されていたとは思えない。もちろんこのバラツキは検査をする側ならびに被検者の条件が関連するため一般論としてとりあげることはむずかしい。
はじめに強調しておきたいことは肺機能の正常値の多くが健常者を対象として求めた値の平均値あるいはそれにある程度の幅をもたせて報告されているものが多いが,診断のためには正常値の下界あるいは上界が必要である点である。
ここでは9lまたは13.5l Benedict-Roth型レスピロメーターを用いた著者らの成績を中心に測定値にみられるバラツキの程度およびバラツキに関与すると考えられる諸因子の影響について考えてみたい。
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