Japanese
English
Bedside Teaching
肺胞蛋白症
Pulmonary Alveolar Proteinosis
金上 晴夫
1
Haruo Kanagami
1
1国立がんセンター
1National Cancer Center Hospital
pp.139-143
発行日 1969年2月15日
Published Date 1969/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201995
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はじめに
1958年,アメリカのRosen, CastlemanおよびLiebowは慢性びまん性肺疾患患者の中から臨床病理学的に,明らかに他の疾患と区別される27名の症例をあっめ,これをpulmonary alveolar proteinosisと命名した。肺胞蛋白症という日本名をつけたのは,わが国の第1例を報告した岡 捨己教授である。本症を特徴づける肺組織所見は,肺胞が広汎にあるいは部分酌に,H. E. 染色で好酸性でかつPAS陽性の脂質に富む蛋白様物質で満たされ,しかも炎症性反応をみとめない点である。本症の原囚となる本態については未だ不明である。
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