Japanese
English
ジュニアコース
肺不全(2)—拡散障害
Pulmonary Insufficiency (2):Diffusion Impairment
金上 晴夫
1
Haruo Kanagami
1
1国立がんセンター
1National Cancer Center
pp.945-949
発行日 1968年11月15日
Published Date 1968/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201956
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はじめに
肺の機能は,酸素を摂取し,炭酸ガスを排出して動脈血中の酸素ならびに炭酸ガス分圧を一定に保つことにある。したがって肺の機能が障害されると,酸素ならびに炭酸ガスの分圧を一定に保つことができなくなり,hy—poxemia, hypercapniaを呈する。この状態を肺(呼吸)不全という。
肺不全は色々の原因で起こる。すなわち第1は肺胞低換気で,第2は拡散障害,第3は換気血流分布の不均等性である。肺胞低換気による肺不全については前号で既に書かれたので,ここでは,肺不全の重要な原因の一つである拡散障害について述べる。
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