Japanese
English
臨床
内科領域における経静脈的人工ペースメーカーの応用
Interim Endocardial Pacemaking in Medical Treatments of A-V Block
高木 誠
1
,
一瀬 進
1
Makoto Takagi
1
,
Susumu Ichinose
1
1京都市立病院内科循環器科
1Department of Cardiovascular Clinic, The Kyoto City Hospital
pp.749-754
発行日 1968年9月15日
Published Date 1968/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201934
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年高度の徐脈性の調律異常(主として完全房室ブロック)の治療に,有力な手段として,人工ペースメーカー(以下「ペ」と略す)が用いられるようになり,救急処置として暫定的に,あるいは永続的処置としてはim—plantable pacemakerの外科的使用が行なわれている。
わが国でも,完全房室ブロックの治療として外科的のpermanent pacemakerの植込み術は,かなり広く行なわれるようになってきたが,内科領域での救急療法としての「ペ」の暫定的な応用は,未だ一般に普及するに至っていない。この目的に通常用いられるtransvenous (endocardial) pacemaking経静脈的「ペ」法は,外科医の手をわずらわす必要もなく,あたかも腹腔穿刺や内視鏡検査などと同様に,わずかな技術の習得で内科医自身によって十分行ないうる処置で,今後より広く用いられるべきものであると考える。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.