呼吸に関するフィロソフィー—循環系と関連して
序文/呼吸ガスの運動/肺の構造と呼吸(気相)/循環からみた呼吸/細胞レベルにおける呼吸/呼吸と循環の調節に関する目的論的見解
笹本 浩
1
,
望月 政司
2
,
中村 隆
3
,
斎藤 十六
4
,
山村 雄一
5
,
杉山 浩太郎
6
1慶応大内科
2北大応用電気研究所
3東北大第一内科
4千葉大第二内科
5大阪大学第三内科
6九大胸部疾患研究所
pp.728-747
発行日 1968年9月15日
Published Date 1968/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201933
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序文
昭和43年3月29日,日循総会の最後のプログラムとして「呼吸に関するフィロソフィー」というシンポジウムが開かれた。
日循総会において,呼吸に関するシソポジウムを行なうことは,なにか異質のもののように感ぜられるかもしれないが,循環の終極の目的は,すべての体組織にO2,栄養素その他もろもろの物質などを供給し,CO2その他の代謝産物を運びさることにある点を考えれば,呼吸と循環は一元的に直結するわけである。ただ循環器学会であるということのために,呼吸に関する個々の専門的なデータよりも,それにもとづいた総合的な考えかたを述べていただくほうが適当であろうと思った。
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