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特集 呼吸機能障害
第17回日本医学会総会・44シンポジウムより
呼吸機能障害と肺循環—とくにガス交換機能の立場から
Respiratory Impairment and Pulmonary Circulation,:from the Standpoint of Gas Exchange
佐竹 辰夫
1
Tatsuo Satake
1
1名古屋大学医学部第二内科
12nd Department of Internal Medicine, School of Medicine, Nagoya University
pp.767-771
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201816
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はじめに
呼吸器疾患では肺胞気の組成と肺胞内圧に変化がおこり,これらに組織学的変化が加わって肺循環障害がもたらされていることは知られている。しかし,それらの機序については多くの意見があり,見解が必ずしも一致しているわけではない。われわれはこの場合における肺循環の変化を(1)肺胞,(2)肺動脈,(3)心臓,の三つのレベルに分けた観点から検討し,もって,病変が肺胞気道系に原発する呼吸器疾患における肺循環の変化を総括しつつあるが,ここでは肺胞位のガス交換機能に関連した次の諸点について記したい。
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