Japanese
English
特集 呼吸機能における数式の前提条件
肺におけるガス交換
Pulmonary Gas Exchange
末次 勧
1
Susumu Suetsugu
1
1名古屋保健衛生大学内科
1Dept. of Int. Med., Fujita Gakuen Univ.
pp.915-919
発行日 1981年9月15日
Published Date 1981/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203833
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代謝活動によって体の末梢組織,細胞で消費される酸素(O2)は,空気中のO2が肺胞から動脈血を経て組織へ供給され,そこで産生されたCO2は,動脈血から肺胞を経で空気中へ排泄される。すなわち,図1に示したように,呼吸と循環の働きによって,外界から末梢へ向う02の流れ(VO2)と末梢から外界へ向うCO2の流れ(VCO2)が維持されている。これらのVO2とVCO2の多少は,生体の全体としての代謝の活発さにより異なり,安静時には200ml/min程度であるが,運動時には4,500ml/min以上にも達しうる。
生体におけるガス交換とは,このようなO2とCO2のガス交換を指す。したがって,ガス交換は代謝活動のある生体のすべての場所で認められるものであるが,ここでは,肺におけるガス交換について,気相を中心として論述する。
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