Japanese
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ジュニアコース
一回呼吸法—(4)2,3の問題点について
Single Breath Method:(4) On Some Physiological Aspects
横山 哲朗
1
Tetsuro Yokoyama
1
1慶応義塾大学医学部内科
1Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.515-519
発行日 1967年6月15日
Published Date 1967/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201784
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はじめに
すでに3回にわたって"一回呼吸法"シリーズをとりあげてきた。すなわち,第1回は拡散能力,第2回は死腔量,ガス分布,残気率,そして第3回はガス交換を話題として,それぞれ,その方面の專門家によって詳しく解説されたわけである。もちろん,これで一回呼吸法のすべてを尽したというのではなく,努力性呼出曲線の解析,ラジオアイソトープ・トレーサーを用いる一回呼吸法などこのほかにもいろいろあり,今後もますます新しい方法が工夫され,実用化されてくるであろうと思われる。とりあえず,ごく普通に,病院の肺機能検査室でとりあげられているもので,読者にもすでに,一回呼吸法としておなじみのものを,まず紹介したわけである。
今回は,このシリーズの一応のまとめとして,これらの一回呼吸法に共通する問題点について考えてみたいと思う。
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