Japanese
English
臨床
肺血流および換気スキャニング法とその臨床
Clinical Application of Pulmonary Perfusion and Inhalation Scannings.
上田 英雄
1
,
飯尾 正宏
1
,
籏野 脩一
1
,
開原 成允
1
,
森成 元
1
,
村尾 誠
1
Hideo Ueda
1
,
Masahiro Iio
1
,
Shuichi Hatano
1
,
Shigekoto Kaihara
1
,
Hajime Morinari
1
,
Makoto Murao
1
1東京大学医学部上田内科
1Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo.
pp.195-202
発行日 1966年3月15日
Published Date 1966/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201564
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I.序論
臨床診断学のなかでさいきんその重要性が次第に広く認められるに至った臓器スキャニング法の中で,肺スキャニング法はもっとも歴史の浅いものの一つであるが,その方法の容易さと,得られる情報の独自さとから本邦でも普及度の比較的高い検査法といえよう。われわれは,1963年の131I大凝集アルブミン(macro aggregated albumin,以下MAAと略す)の開発・導入以来,すでに多くの報告を行なってぎているが1)〜9),本稿ではこの方法が明らかにしうる肺の局所換気・血流関係の上でとくに興味ある症例2例についてその詳細な検討結果をあげ,本法の有用性を論じたい。また心肺疾患の肺動脈血流分布動態を追及する一般的な方法としての本法の有する価値を僧帽弁狭窄症例の特殊な肺動脈血流分布を中心に紹介しようと思う。
われわれは第1表に示すように心肺疾患の肺スキャニング法を二大別している。
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