Japanese
English
方法と装置
左心カテーテル法について—特に所謂Ross法とBrockenbrough法との比較検討
Method for Transseptal Left Heart Catheterization.
中西 淳雄
1
,
安田 寿一
1
,
上田 英雄
1
Atsuo Nakanishi
1
,
Hisakazu Yasuda
1
,
Hideo Ueda
1
1東京大学医学部上田内科教室
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, University of Tokyo.
pp.613-622
発行日 1962年9月15日
Published Date 1962/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201130
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I.いとぐち
心臓手術適応を決定するために左心房,左心室の血行力学を測定する必要があり,2,3の左心カテーテル法の発展が促されたのであるが,本検査法は心臓血管系の診断のみならず,正常ならびに疾患における循環動態,各種薬物の作用機序解明にも重要なる手段となり得るものである。しかるに従来,右心カーテル法に比してその発展がおくれていたのは,技術が容易でなく,また多少の危険性を伴うためであつた。現在まで左心系の血行力学乃至血管造影を目的としての左心到達法としてあげられているものは,次の如く大別し得る。
1.心内欠損経由による左心カテーテル法(C— ournand,19471))
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