Japanese
English
文献抄録
レ線学的心容量測定—Hanson, J. S. : J. A. M. A. 176(1):16〜18, April 8, 1961.,他
Radiologic estimation of heart volume. Avaluable diagnostic tool
pp.612
発行日 1962年9月15日
Published Date 1962/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201129
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
レ線学的に心容量を知ろうとする試みはドイツのRohrer(1917)から始まる。Rohrerは心を楕円体と見て3径を計算して,心容量を得た。本報は,焦点距離その他を考慮した計測法で,真正面・真横の2方向から同時に心を写す。長径(上空静脈と右房との角から心光まで),広径(右コーヌスと左室との連接部から右室の横隔膜附着部まで),最大の厚さ(真横からの撮影)の積に,楕円体の係数k,距離その他の補正を乗ずる。これは焦距150cmのとき0.38〜0.40,200cmのとき0.42である。1例をあげると,長径15.5cm,広径12.8cm,厚径9.4cmとすると心容量783ccとなる。正常健康男子480〜970平均700〜750ccである。体表面積に比すればもつと意味ある価となる。成人男子のそれは250〜490cc/m2平均300〜400cc/m2。体重に開連させると男子7〜13cc/kg,女子7〜10cc/kg。こうしたレ線学的容量は解剖学的容量と±5%の差を示すにすぎない。3の径を正確に計測するのがコツである。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.