Japanese
English
綜説
調節呼吸の理論
Controlled Respiration:its theoretical consideration
山本 道雄
1
,
山崎 陽之介
2
,
福島 和昭
2
Michio Yamamoto
1
,
Yonosuke Yamazaki
2
,
Kazuaki Fukushima
2
1慶大
2慶大麻酔科
1Keio Univ.
2Dept. of Anesthesiology, Keio Univ.
pp.450-456
発行日 1962年7月15日
Published Date 1962/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201107
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I.緒論
調節呼吸(Controlled Respiration)という言葉はWaters1)に依つて1936年に初めて用いられた。Watersは調節呼吸とは中枢性又は,未梢性に呼吸を抑制することによつて自然の呼吸運動を一時的に消失させ,呼吸を人為的に行わせることであると述べている。
その頃はエーテルやサイクロプロペインに依つて自発呼吸運動を抑制して行われたが,今日ではさらにはオピスタンやモルヒン等の麻薬又は,クラーレ,サクシニールコリンの様な筋弛緩剤のいずれか,又は両者の併用によつて行われている。
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