Japanese
English
原著
気管支血管系の循環動態に関する研究—第2報 Ventilatory Air Pressureの肺及び気管支動脈抵抗に及ぼす影響
Hemodynamic Studies of the the Bronchial Vascular Bed.: 2. Effect of Ventilatory Air Pressure on Pulmonary and Bronchial Arterial Resistance.
原沢 道美
1
Michiyoshi Harasawa
1
1東京大学冲中内科教室
1Dept, of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.193-195
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201076
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I.はしがき
さきに著者等は,肺胞気圧の上昇により肺血管抵抗の増加がみられることを認め,これを既に報告1)した。陽圧呼吸により肺血管抵抗の増大がみられることは,ほぼ成績が一致しいるが,そのメカニズムになると,それが肺の膨脹の結果肺血管床の伸展,血管腔の狭小化を来し,その為血流に対する抵抗が増大したのか,或は肺胞気圧そのものが肺血管床に作用して,それを外から圧迫し,その為肺血管抵抗の増大をみたのか,意見は必ずしも一致していない。そこで肺のもう一つの血管 系である気管支血管についても同様な実験を試み,その血管抵抗がventilatory air pressureによりいかなる影響を受けるかを観察すると共に,その実験成績より肺血管抵抗増大のメカニズムについても,考察を加えてみたい。
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