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講座
Microangiographyについて—方法論的検討と2,3の応用
Microangiography, methodological studies and its application for the some vessels.
片桐 鎮夫
1,2
,
岡井 隆
3
Shizuo Katagiri
1,2
,
Takashi Okai
3
1慶大内科
2北里研究所附属病院臨床生理部
3北里研究所附属病院内科
1Internal Medicine, Keio university
2Kitasato Institute Hospital.
3Internal Medicine, Kitasato Institute Hospital.
pp.513-522
発行日 1960年7月15日
Published Date 1960/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200909
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I.まえがき
Microangiography1)2)は,その名の示すごとく,Microragiography3)を血管系——主として動脈系——に応用したもので,Microarteriogra—phy4)5)ともよばれ,X線による血管観察法の1つである。すなわち,造影剤を注入した血管を,超軟X線で,微粒子感光材料に撮影し,その像をさらに顕微鏡で拡大・観察するのである。
さきに,われわれは,造影剤としてゲラチン加BiOCl懸濁液を用いるMicroangiographyを本誌に紹介し,犬及び家兎の腎動脈ならびに冠動脈について行つた成績の一端を報告した6)。その後,造影剤・添加剤・感光材料等につき改良を加え,又,2,3あたらしい応用をも試みたので,今回は,それらの成績をもとに,前回の記述との重複を出来るだけ避けるようにして,方法論的検討を中心に述べることにする。
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